24年9月

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24.9.18 総裁選の所感

私事ですみませんがしばらく実家に帰省していたこともあり、せっかくの総裁選で盛り上がっている政治情勢をブログに反映させる作業が遅れておりました(汗)

取り急ぎで・・・(汗)プロの新聞記者さんのように正確な記事を書けないことがもどかしいですが、私なりの所感を少し書けたらと思います。

まず日本記者クラブ主催の候補者討論会ですが、政治学者の中北浩爾さんが「今までで最も見ごたえのある候補者討論会だった」と新聞紙面上でコメントされていましたが、そう言いたくなるのも分かる、かなり充実した討論会だったと思います。

最新の報道によると、議員票と党員票を合わせると、小泉進次郎さん、高市早苗さん、石破茂さんの3人がトップの獲得見込み票を争っているようです。が、とりあえずは9人全員を見渡した感想から入りたいと思います。

まず意外な印象ということで言うと、私は茂木さんがニュース映像等の中でベラベラ喋っている様子をあまり見たことが無かったんですが、意外とモコモコした喋り方をする人だな、と思いました。大臣などの要職も複数務め、経歴で言えばトップクラス、また世界的コンサルティング会社のマッキンゼー出身ということで、相当な切れ者だろうと期待していたんですが、会見の場の印象で言うとおとなしめじゃないか?と思ってしまいました。

似たような印象で言うと、石破さんはちょっと元気がないように見えてしまいました。もうベテランですから、年齢もそこそこ、落ち着きぶりを披露したいということなのかもしれませんが、落ち着きすぎててちょっと元気が足りない、少し印象が不利ではないかと思ってしまいました。

対照的な所で言うと、小林鷹之さんはハキハキしていて、しゃべり方の歯切れがいい!思いっきり失礼な言い方かもしれませんが、新聞などに出る顔写真がノッペリした平凡な印象に見えて、キャラクターも平凡な人じゃないの?と疑ってましたが、その懸念は見事に裏切られました。こんな勢いのある喋り方をする人なら、総裁選に出たくなるのも自然な流れだろうな、と思います(汗)

また、人気の小泉進次郎さんはやはり落ち着いてて、話し方もポイントを押さえながらのハッキリした分かりやすい話し方であり、さすがだと思いました。おそらく御父上からかなり帝王学を学んでこられたのではないか、と思います。そうはいっても予想した以上に堂々とした喋り方で、もう総裁選の勝利を射程に入れているのではないか、と思いました。議員票がトップとのことなので、むべなるかな、という感じです。

河野太郎さんはネットでかなり叩かれている印象もあり、叩かれ過ぎて疲れちゃってるんじゃないか?と心配していたんですが、それは杞憂だったようです。ものすごく落ち着いた話しぶり。記者さんからの鋭く突っ込むような質問にも全くうろたえることなく、持論を堂々と説明する様子を見て、さすが重鎮政治家だと思いました。

私の印象だけで言うと・・・小林さんと小泉さんと河野さんがトップのような気がしますが、現実の獲得票の勢いで言うと高市さんと小泉さんと石破さんがトップとのことですので、こちらを中心に感想を述べていきたいと思います。

まず、私が当初一番期待していたのは石破さんです。それは何よりも、この方が安全保障分野に強いということ。防衛相等を歴任されて専門知識があることに加え、本人もミリオタをアピールするほどの、防衛分野に親和性のあるキャラクターであるということ。それがなんでいいかというと、言わずもがなですが台湾有事への憂慮です。台湾有事が遠のいた、ということであれば、他の人を応援すると思いますが、このご時世であれば期待できると思います。

この人は硬派なキャラクターであり、自分が理論的に考えた理念をとことん貫き通したがる人でもあります。ある意味学生のような青臭い人なのかもしれませんが、この歳までそのキャラクターを維持できるのはある意味立派だと思います。

憲法改正にもこだわりの持論があるようで、他の候補者のように「自衛隊明記」等と言ってません。石破さんの持論は一貫して「2項削除」だそうです。私自身、なんで2項削除がそんなにいいのか、理解しきれていないのですが、法理論的には、それが一番筋が通っているのだそうです。

それに、なんといっても石破さんがいいと思うのは、基本的にはハト派・リベラル派に近い安全保障専門家であるということです。中国などの近隣の仮想敵国に対して、とことん強い態度で対峙しようというスタンスの人ではないのです。この辺りは、この後紹介する高市さんとの一番の違いではないかと思います。第二次大戦に至る経緯を通じて、アジア諸国に日本は大変な迷惑をかけた、その贖罪の念を持ち続けながら、アジア諸国を付き合い続けないといけない、という信念の持ち主なのです。こういう人がリーダーであれば、東アジア外交を、ギスギスした方向にエスカレートさせずに済むのではないか、と思います。

次に高市さんですが、私は現時点では高市さんの評価は難しいような気がしています。前回の、岸田さんと争った総裁選の時はかなり応援していたつもりなのですが、ちょっと印象が変わったかもしれません。この方はものすごく頭がいい、切れ者だと思うのですが、あまりに勉強家過ぎて、政治家よりもむしろ官僚になった方が良かった人なんじゃないか、というぐらいの印象を持っています。講演や本の中で語る話が細かい。先端技術の専門的解説が多くて、一般人でこれに着いてこれる人はあまりいないんじゃないか?と思います。官僚的能力であれば、官僚に任せれば済みます。政治家が、ここまで細かい話を、必ずしも力説する必要があるのか?と思ってしまいます。

ただ、その分野の担当大臣を務めておられたのである意味当然なのかもしれませんが、経済安全保障にはものすごく強い人です。石破さんを推すのと同じ理由で、このご時世であれば、こういう人がリーダーになるのは、ある意味ふさわしいのかもしれません。

ただ・・・高市さんが靖国参拝にこだわるのは解せない。保守派の支持層に媚び過ぎているのでは?と疑ってしまいます。靖国参拝で東アジア情勢をギスギスさせたら、経済安全保障を向上させるのと逆行するのではないか?と思います。

小泉進次郎さんについては、本人は選択的夫婦別姓とか、様々なテーマを論じているようですが、私から見れば、この人の一番注目すべきところは、国会改革に対する意識が高いことだと思います。国会の何らかの投票?で、国会議員が整列して投票しないといけないものがあって、その投票作業で2時間かかるのだそうです。今でも続いているのかどうかわかりませんが。「この2時間があればプーチンは何を考えるだろう?習近平は何を考えるだろう?」という風なことを語っておられたことがあって、それがすごく印象に残っています。ちょっと確認できてなくてすみませんが、現時点では国会内の投票はボタン式に変更されているでしょうか?されているとすれば、その変更にはおそらく、小泉さんが大きく関わっていると思います。ペーパーレス化もどの程度進んでいるか分かりませんが、小泉さんはおそらく、ペーパーレス化も熱心に進めていたはずです。

24.9.21  小泉進次郎 VS ホリエモン

メチャクチャ面白いです、小泉進次郎さんとホリエモンの対談です!

24.9.23 ホリエモン VS 石破茂

数日前まで、ホリエモンと石破茂さんの対談は有料チャンネルじゃないと見れないのかな~?と思ってましたが、普通のユーチューブチャンネルにUPしてくれてるみたいですね。やっぱその辺は心広いんですかね、ホリエモンは。



すみません、じっくり編集してる時間が無くて、動画を時系列で並べられてません(汗)たぶん他にも対談の動画があると思いますが、みなさん探して見てみてください。個人的には、やっぱり石破さんは自衛隊に対する見聞が幅広いなと思いました。

追加でコバホーク対談

ホリエモンはコバホークとの対談動画もUPしてますが、前半がグダグダすぎるので最後の方だけ挙げます。宇宙政策はホリエモンさすがだな、と思いました。

24.9.29 石破新総裁誕生!総裁選を振り返って

去る27日に総裁選が行われ、石破新総裁が選出されました。なかなかのドキドキハラハラ、個人的に総裁選のニュースでここまで興奮したことは初めてだった気がします。

1回目の投票では高市早苗さんが181票(議員票72票:党員票109票)、石破茂さんが154票(議員票46票:党員票108票)、小泉進次郎さんが136票(議員票75票:党員票61票)の得票数となり、トップ2の高市さんと石破さんの決選投票へと持ち越しになりました。

そして決選投票ではなんと、石破さん215票(議員票189票:都道府県連票26票)、高市さん194票(議員票173票:都道府県連票21票)の逆転結果となり、石破さんの勝利となりました。

総裁選の直前の段階では、麻生さんが高市さんの支持に回ったことが報じられ、実際の得票数を見ても、麻生系の議員票が大量に高市さんに入ったことが推測されます。

しかし、当初小泉さん支持を打ち出していた岸田首相は、決選投票に進んだ場合、高市さん以外を支持するよう、岸田系の議員たちに働きかけていたといいます。高市さんの右派的言動、靖国神社参拝を明言する姿勢などが敬遠されたと言われています。また、高市さんを支持する議員にはいわゆる裏金議員も多く、衆院選に突入した場合、批判を浴びやすくなることが懸念されたとも言われています。

自民党のバランス感覚が働いたということなのかもしれません。

 

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