日本保守党

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百田尚樹さんと有本香さんが結党した日本保守党が話題になっている。そこに名古屋の河村たかし市長も加わったということで、さらに話題度がUPしている。正直、このブログを書いている私自身はここまで人気に火が付く理由がよく分からないのだが、そこまで話題を集めること自体、興味深い社会現象とも言える。

推測するに、自民党から安倍晋三さんがいなくなり、自民党の保守の柱のようなものが無くなってしまった、あるいは弱くなったしまったと感じている保守層が、この国には一定数いる。その方々にとっては、首相がハト派の岸田首相ということもあり、今の自民党は飽き足らなく映る。よって「保守」を強調する政党が登場するとそれだけでセンセーショナルに映る、ということではないだろうか?

百田尚樹さんはLGBT法案に怒り心頭だったとのこと。百田さんも有本さんも、何もLGBTに対して偏見は持っていない。しかし、同性愛や男湯・女湯の問題まで、教育現場で小さな子供たちに教えたりするのはやりすぎ。また、男性・女性の境目を曖昧にしていると、女系天皇を認める流れにもつながりかねない、という所に危機感を持たれたようだ。

しかし一方で、グローバルビジネスを展開しているビジネスマン、あるいは官僚の目から見ると、また別の側面もある。日本社会はLGBTに対する理解が浅く、世界から見て遅れている、差別意識の残った国だと見られがちな側面があり、日本も法整備の面からLGBTにコミットしていますよ、という姿勢を見せる必要があったのだ、という指摘もある。

日本保守党の結党宣言・理念・綱領

結党宣言

日本ほど素晴らしい国はないと私は断言します。

神話とともに成立し、以来およそ二千年、万世一系の天皇を中心に、一つの国として続いた例は世界のどこにもありません。これ自体が奇跡と言えるでしょう。

日本列島は豊かな自然に恵まれていますが、反面、世界有数の地震国であり、台風や河川の氾濫、豪雪など、つねに厳しい災害に見舞われてきました。その中で日本人は互いに助け合う知恵をはぐくみ、和して穏やかに暮らしてきました。

古代の漢籍に「日本人は盗みをしない。争いは少ない」と記されています。幕末から明治にかけて日本を訪れた欧米人らも一様に、日本人の誠実、勤勉、善良さを特筆しています。

同時に私たちの先人は、痛手を受けても立ち直る逞しさをも培いました。

国難の時、先人は勇敢に戦って国を守ってきました。刀伊の入寇、元寇、幕末もしかりです。十九世紀半ばには、列強によって鎖国の扉をこじ開けられ、欧米の植民地争奪戦のジャングルに引きずり出されはしたものの、有色人種の中で唯一、日本だけが独立を守ったばかりか、瞬く間に列強と肩を並べる強国となりました。

ところが第二次世界大戦により、日本は木っ端みじんとなりました。三百万余の尊い命が失われ、世界最貧国の一つにまで落ちぶれました。しかしそこから世界が驚倒するほどの復興を見せたのです。世界第二の経済大国へと成長し、戦後の日本は世界の平和に貢献し、多くの途上国を援助してきました。

これが私たちの国、日本です。

その日本の海が、山野が、いま脅かされようとしています。

他国にさらわれた同胞は、何十年も祖国の地を踏むことができません。野放図な移民政策やLGBT理解増進法に見られる祖国への無理解によって、日本の文化や国柄、ナショナル・アイデンティティが内側から壊されかかっています。

これらを座視していてはなりません。

断固として日本を守るー。そのための新たな政治勢力が必要です。

三十年間、国民の賃金は上がらないまま負担だけが増え、若い人たちが将来に希望を見いだせないでいます。早急に経済を確かな成長軌道に乗せていく必要があります。

結成したばかりの私たちの党は、巨像のような与党の前では「蟷螂の斧」のごとき小さな存在でしかありません。しかし「日本を守る」という硬い意志を持つ国民が一人、また一人と集えば、必ずや大きな力になると信じています。

私の残りの人生を、この党とともに歩むことをお誓いします。

「日本を豊かに、強く」。皆さん、これを合言葉に、ともに歩んでいきましょう。

令和五年十月吉日

百田尚樹

1.理念

結党宣言に基づき、日本の国民と、領土・領海、国体を守る。日本を豊かに、強くすることにより、国民福祉の向上と世界平和への貢献を企図する。

2.綱領

・日本の国体を守り、伝統文化を継承しながら、日本独自の叡智を現代に活かして協和社会を作る。

・日本国を守るに相応の国防力の保持、必要な強化、それを達するための日本国憲法改正を含む法整備を図る。

・減税と行政の適正サイズ化によって国民の負担を軽減させ、可処分所得を増やすべく、税と国家財政のあり方の大改革を企図する。

・政治家は、最高の公僕であるという信念に基づき、議員報酬などの処遇を国民の所得水準、国際標準に鑑みて不断に見直す。

・本邦内での農林水産業、鉱工業における増産、先端分野への挑戦と投資を促進させ、国民所得の増大を図る。

・価値観外交を強力に推進、進化させることで国益の最大化を図り、世界の平和に貢献する。

政治情勢

立憲民主党やれいわ新選組、共産党など、リベラル系の野党が、全然自民党を脅かすには至っていない・・・と思っていたら、日本保守党や参政党など保守系の野党が乱立し、同じ保守の側から、自民党は支持者を部分的に喰われるような格好になっている。これは個人的には、かなり興味深い情勢だと思う。自民党は一応、表向きは「保守政党」という建前だが、多くの識者も指摘する通り、その内実は保守からリベラルまで幅広く含んだ、総合デパートのような政党である。その中途半端さ加減が、ここにきて裏目に出ているということか。裏金問題に対する批判もヒートアップしており、自民党にとってはイメージ戦略の徹底的な落ち目の時期なのかもしれない。

動画紹介

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