政党

政党概観

独断と偏見に基づいてかなり大雑把に作った政党相関図が以下だ。経済右派・リベラル派、外交タカ派・外交リベラル派は説明せずとも何となく理解してもらえるだろう。見る人によって「この政党のこのポジションはおかしいだろう?」と思うかもしれないが、とりあえず私もざっと作っただけなのでご容赦願いたい。まず注意していただきたいのは、自民党は一応、保守政党という位置づけではあるが、党内にハト派も抱えたヌエ政党であるということだ。だから自民党はもっと右上に来るのではないか?と見る向きもあるかもしれないが、真ん中寄りの中途半端なポジションが適位置だと個人的には思う。そしてそのポジションをちょっとさらにリベラル寄りにズラしたところに公明党がいるのだ。

やや迷ったのは、リベラル政党群の外交的位置づけがよく分からないことだ。ただこれらの政党が外交に関してもかなりリベラルなポジションを取りたがっていることは想像に難くないだろう。ただここも大雑把なことを言ってしまえば、我が国に「外交超タカ派」というのはほぼあり得ない。ロシアが「日本は主権国家ではない」と見下してくるように、日本には外交の完全なフリーハンドというものはないからだ。つまり安全保障の大部分をアメリカに負っているために、防衛戦略はアメリカありきで考えざるを得ない。またそもそも日本は平和憲法を掲げているために、周知の通り自衛隊は攻撃型兵器もほぼ持てていない現状で、超タカ派といった政治ポジションは現実としてとりえないのだ。

ただそれでもちょっと迷ったのは、共産党は外交面でリベラルと言えるのか?ということだ。共産党は日米安保の解消を公約に掲げている。日米安保を廃棄して自主防衛、自主外交を目指すというのは、ある意味超保守的な方向性なのだ。外交面においてはあるいは超タカ派?と言っていいのかもしれない。

・・・と前置きが長くなったが、日本の政党群をざっと見渡したときまず問題視したいのは、相関図を見るまでもないことだが、与党が安定的なポジションを占め過ぎているがために、野党の出る幕がないということだ。自民党と公明党のポジションはある意味ズルすぎる。ちょっと右とちょっと左を補完し合って(先述の通り自民党の中にも右と左がある)、一番ちょうどいい中庸の政治ポジションを、自公連立だけで成し遂げているのだ。これだと野党は、与党がちょっと失敗したときに大げさな揚げ足取りをするぐらいしか、与党を攻撃する手立てが無くなってしまいがちである。自民党と公明党は選挙でも協力し合っているので、現状の体制を維持し続けられる限り、ほぼ議席を激減させることは考えづらい。今の自公政権は、ある意味では55年体制下の自民党以上に強いと言われることもある。

もしゲームのように政党をヒョイヒョイと操作できるのであれば、私なら自民党と公明党の連立を解消させて、自民党は維新と国民との連立に組み替えてもらう。そして、公明党は立憲民主党やれいわ新撰組その他野党と連立して、「ザ・リベラル」といったような、巨大リベラル政党を作ってもらうのである。そうすればアメリカの共和党VS民主党のような、おおむねイデオロギーで二大政党がスッキリ対立できる見晴らしのいい状況になるのではないだろうか?(細かいことを言うならば今のアメリカの共和党と民主党も見た目ほど大きな差はない。どちらも米国内の超富裕層が支持しているので、どちらにも似たような政策がリクエストされ、それが実現される・・・といった説もある…がここでは深く立ち入らないことにしよう)






 

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