参政党

参政党 参政党

参政党は不思議な政党だ。最近の新興政党の中では一番新しく、一番有名だろう。最新の政党だからこそ、「日本全国の行政をデジタル化しよう!」とか最先端の政策を言うのか?と思いきや、ほとんどその真逆なのである。「日本の原点回帰」的な政党なのである。

天皇を中心とする国体を大事にしたいという思想がうかがえる。これは憲法の一条に書かれていることでもあるし、他の政党も認めている・・・とりたててどうということでもないかもしれないが、保守的な政党ということは言えるかもしれない。

ユニークなのは、「食を見直そう」という考え方だ。日本の土着の食物を大事にして、レストランで食べるような洋風で飾った食事ばかりしていると体を壊しやすい、というふうな考え方が幹部の間で共有されている。なぜこういう話題が政治につながるかというと、食を見直すだけで日本人全体の健康度が向上するのであれば、医療費に莫大な公費を注入する必要が無くなるだろう、という考え方なのだ。未病とか社会疫学とか言うらしいが、病院内のシステムで治療するというより、社会全体に「病気になりにくい」仕組みを構築して、そもそも病院に行かなくてもいい体づくりを日本人全員で進めようという考え方なのである。東洋医学も勧められている。

日本の財政問題は政治家、経済学者等にとって一丁目一番地の議題だろうが、なんでここまで財政赤字が膨らむのか?といえば周知の通り、社会保障費が大きすぎるからである。社会保障費の中でも、医療費は大きなウエイトを占める。これを圧縮するだけで、日本の大問題を一つ解決に近づけられるかもしれないとなると、確かにすごい視点だ。

それに、日本の医療業界、医療行政には、厚生労働省と製薬業界がつながり合って、画期的な治療法をあえて普及させようとしないような側面もあるようなのだ。これは日本に限った話じゃないかもしれないが・・・つまり世の中の人々が画期的なスピードで病気を治してしまえば、製薬業界はメシの食い上げになってしまう。厚生労働省も製薬業界の事情をよく分かっていて、新薬、新治療法を次々に普及させるお手伝いをしているというのだ。これはあくまでも説であって、どこまで本当か私にはよく分からない。

だからこそ、そういう社会構造に風穴を開けるためにも、参政党は健康な体作りを勧めているのだ。これには日本食が大変効き目があるらしい。

また、それとのつながりで農薬や遺伝子組み換え野菜などにも参政党は疑問を呈している。これもまさに政治の話題、TPPに直結するが、TPPを進めていくと、海外の農業大手企業の農作物が大量流入することが予想される。農薬を使って効率よく大量生産された作物が主だ。しかし、参政党は、そういう食べ物ばかり食べていると早く病気になりやすくなると警鐘を鳴らしているのだ。

また、日本の古来からの道徳を見直そうという考え方も強い。明治以降、様々な思想が海外から輸入されてきた歴史をいったんリセットして、日本人らしい道徳観を取り戻そうというふうな考え方がある。こういうところはいかにも保守政党らしい。

ただ、外来のモノや大企業文化を忌避しすぎて、陰謀論ぽいとのウワサが立つこともある。

参照文献:
「国民の眠りを覚ます「参政党」」吉野 敏明 神谷 宗幣 青林堂





 

スポンサーリンク
参政党の幹部

参政党の幹部

参政党の幹部を一部ご紹介したい。 副代表兼事務局長  神谷 宗幣 生年月日:1977年10月12日 出身地:福井県大飯郡高浜町 学歴:関西大学文学部史学地理学科 2007年、大阪府吹田市議会議員選挙で初当選。2019年...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました