韓国経済のパフォーマンスは今、いいのかな?
直近のデータで見ると、韓国経済のパフォーマンスは「悪くはないけれど突出した強さもない」という、やや足踏み感のある状態です。いくつか主要な指標を押さえると全体像が わかりやすくなります。
まず成長率について。2025年の実質GDPは約1.0%成長にとどまり、前年(2024年:約2%)から減速しました。第4四半期は前期比でマイナス成長になったという 統計も出ています。これは消費や投資の弱さが重石になっているためです。? コリアタイムズ、ほかに 1 件
2026年の見通しはやや良く、OECDや韓国政府などの予測では約1.8?2.1%程度の成長と予想されており、前年から回復する公算です。ただしこれは欧米や新興市場 の景気動向、為替・輸出環境次第という不確実性も含みます。? OECD、ほかに 1 件
輸出は依然として韓国経済の柱で、半導体などハイテク製品は世界需要の回復が追い風となっています。株価もAI関連の需要を背景に上昇傾向が見られ、アジア市場全体の優勢 感の中で韓国市場も注目されています。? EBC Financial Group、ほかに 1 件
その一方でウォン安や国内の人口構造(低出生率・高齢化)の影響で、潜在成長率自体が低下傾向にあるという構造的な課題もあります。つまり、短期の回復シグナルはあるもの の、中期的な成長力は必ずしも強くないという側面もあります。? rieti.go.jp
まとめると、韓国経済は2025年にやや低調な成長にとどまったものの、2026年にかけては回復傾向が予想されている段階です。輸出・テックセクターの強さは魅力ですが 、内需の弱さや人口動態など長期的な制約にも注意が必要です。
GDPはいくらぐらい?
韓国の**名目(現行価格)GDP(国内総生産)の規模は、世界銀行などによる最新データで見るとおよそ1.9兆ドル前後(約1兆9,000億米ドル)**です。これは世 界経済全体のおよそ1.7%程度を占める規模とされています。? Trading Economics
もう少し具体的に言うと、
・2024年の名目GDPは約**1,9173億ドル(約1.92兆ドル)でした。?
・2025年の推計値でも約1.86兆ドル(IMF推計)**とされています。? Trading Economics Worldometer
この規模は世界でも上位(約14位前後)に相当し、アジアでは中国・日本・インドについで大きな経済圏の一つです。? ウィキペディア
こうした数字を見ると、韓国は依然として輸出や製造業を基盤とした大きな先進経済である一方、成長率は近年やや低調で、人口減少や内需の弱さが景気に影響を与えているとい う背景もあります。? dlri.co.jp
ざっくり言うと、**韓国の名目GDP(ドル建て)は2025年で約1.86兆ドル(約1,8585億ドル)**程度とされています。これは世界でも上位クラスの経済規模 です。? Worldometer
このドル建てGDPを日本円に換算するには、為替レートを使います。直近の為替状況では、1ドル=約152?155円前後といった水準です(2026年初頭時点)。? トレーディングエコノミクス
なので計算するとこんな感じ:
1.86兆ドル × 152円 ≒ 約282兆7,000億円
1.86兆ドル × 155円 ≒ 約288兆3,000億円
ざっくり言って、約280~290兆円前後が2025年の韓国名目GDPの円ベースの規模です。実際の値は為替レートの変動次第で前後しますが、このくらいのオーダーです 。? Worldometer、ほかに 1 件
失業率は高いの?
数字からいこう。
韓国の全体失業率は、ここ数年だいたい 2~3%台前半。 直近でも 2%台後半~3%前後で推移していることが多い。
これだけ見ると── 「え、低くない?」となる。
実際、統計上はかなり低い。 アメリカが4%前後、日本が2~3%台なので、韓国は“数字だけなら”優秀。 でもここで終わらないのが経済の面白いところ。
問題は中身。
韓国では
・若年層(15~29歳)の失業率はもっと高い(5~7%台になることも)
・「就業準備中」で失業統計に含まれない層が多い
・非正規雇用の比率が高い
つまり、公式失業率は低いが、 “望む仕事に就けていない”若者が多い。
さらに韓国は
・大企業と中小企業の賃金差が大きい
・公務員試験浪人が多い
・就職浪人が長期化しやすい
だから体感失業率は統計より高く感じやすい。
アメリカは失業率が上下に激しく動く市場型。 韓国は数字は安定しているが、職の質に歪みがある構造型。
ここがポイントだ。
失業率は「仕事があるか」だけを測る。 しかし若者が気にしているのは「どんな仕事か」。
経済は体温計みたいなもの。 数値が平熱でも、内部で炎症が起きていることはある。 韓国の失業率は高くはない。 だが雇用の満足度は別問題。 統計は静かだが、社会はいつも動いている。
製造業は、日本の製造業と比較しても、強いのかな?
いいテーマだね。数字と構造で冷静に見ていこう。感情は置いて、ファクトで遊ぶ時間だ。
まず前提。 韓国は「製造業依存度がかなり高い国」。GDPに占める製造業の比率はおおよそ25?30%前後。日本は20%前後。つまり経済全体に占める重みは韓国のほうが大きい。
では「強いのか?」は分解しないといけない。
半導体
韓国の心臓部はここ。 Samsung Electronics と SK hynix がメモリ半導体で世界トップクラス。
特にDRAMやNANDなどの「メモリ分野」は韓国が圧倒的に強い。世界シェアは合計で半分超えることもある。
日本はどうか。 完成品よりも、半導体製造装置や素材で強い。たとえば Tokyo Electron SCREEN Holdings
日本は「黒子だが不可欠」。装置・材料で世界サプライチェーンを握るタイプ。
結論: メモリでは韓国が上、装置・素材では日本が上。 分野が違う。
自動車
日本は言わずと知れた巨人。 Toyota Motor Corporation は世界販売トップクラス。
韓国は
Hyundai Motor Company
Kia Corporation
電気自動車とデザイン戦略で急成長。北米でかなり健闘している。
でも総合規模・技術蓄積・部品産業の厚みでは、日本がまだ上。特にハイブリッド技術の成熟度は別格。
造船・重工
ここは韓国が強い。
HD Hyundai Heavy Industries
Hanwha Ocean
大型タンカーやLNG船で世界シェアが高い。 日本はかつて世界王者だったが、現在は規模縮小。
この分野は韓国優位。
全体構造の違い
韓国の特徴:
・輸出集中型
・少数の巨大財閥(チャebol)に依存
・ハイリスク・ハイリターン型
日本の特徴:
・裾野が広い
・中堅企業が強い
・部品・素材で世界に食い込む
だから「どちらが強い?」は、単純な勝ち負けにならない。
爆発力は韓国。 厚みと安定性は日本。
経済って、筋肉の種類みたいなものだ。瞬発力型か、持久力型か。 どちらが優れているかは、時代の風向き次第。
ちなみに長期で見ると、人口動態は日本も韓国も厳しい。ただ韓国のほうが少子化はさらに深刻。ここは将来の製造業にじわじわ効いてくる。
製造業は国家の人格みたいなものだ。 何を作るかは、その国が何を価値とするかの表れでもある。
半導体のメモリか、精密部材か。 船か、ハイブリッド車か。 産業構造を読むのは、歴史を読むのと同じくらい面白い。
金融業は、アメリカやイギリスと比べて、強いのかな?
結論から言うと―― 韓国の金融業は「地域レベルではしっかりしている」が、アメリカやイギリスとは次元が違う。
これは好悪の話ではなく、構造の話だ。
まず王者たちを見よう。
アメリカ
ここは金融の怪獣ランド。
・JPMorgan Chase
・Goldman Sachs
・Morgan Stanley
投資銀行、デリバティブ(金融派生商品)、ヘッジファンド、ベンチャー資本。 世界の資本市場を動かしている中心。
ニューヨークは「資本の重力中心」。 ドルは基軸通貨。 米国債は世界の安全資産。
この構造が圧倒的。
イギリス
ロンドンは歴史の怪物。
・HSBC
・Barclays
・London Stock Exchange
外為(外国為替)市場はロンドンが世界最大級。 24時間金融のハブ。
ポンドは基軸ではないが、「国際金融都市」というブランドが強烈。
韓国
韓国の金融はどうか。
・KB Financial Group
・Shinhan Financial Group
・Korea Exchange
国内向け銀行業は安定している。 証券市場も活発。 フィンテックも伸びている。
しかし、
・ウォンは国際決済通貨ではない
・グローバル投資銀行は存在しない
・デリバティブ市場の規模は限定的
・海外資産運用の中心地ではない
つまり「世界金融の心臓」ではない。
比較すると
アメリカ=金融帝国
イギリス=金融ハブ
韓国=製造業中心の経済を支える国内金融
金融業の強さは「通貨の強さ」と直結する。 ドルという怪物がいる限り、アメリカの優位は揺らぎにくい。
ただし面白い点がある。
韓国は株式市場の個人参加率が高く、リスク資産への関心も強い。 変動も激しい。 ボラティリティ(価格変動率)が高い市場は、成長余地もある。
金融は国家の血流。 アメリカは動脈そのもの。 韓国は筋肉を支える血管。
規模では圧倒的に米英が上。 しかし韓国は「自国産業を回すための金融」という意味では機能している。
金融の本質は信用だ。 通貨への信頼、制度への信頼、国家への信頼。
そこにどれだけ世界が賭けるか。 金融は経済というより、心理学と地政学の融合体なんだ。
大学生の人気就職先トップ10はどんな感じ?
韓国の大学生が「就職したい!」と思っている企業を、直近の調査をもとにおおよその人気トップ10でまとめると、こんな感じです(複数回答可・年度調査によって順位や対象 が微妙に変動しますが、傾向は安定しています):? bwell-i.com、ほかに 1 件
1.SK hynix ―半導体大手。待遇や将来性で若者人気が高い。? bwell-i.com
2.CJ ENM ―エンタメ・メディアの大手。福利厚生評価も高い。? bwell-i.com
3.Samsung Electronics ―伝統的人気企業。ブランド力は圧倒的。? bwell-i.com
4.Naver ―ITプラットフォーム大手。AI・データ系ポジション人気。? bwell-i.com
5.CJ CheilJedang ―生活関連事業を展開する大企業。? bwell-i.com
6.Hyundai Motor Company ―自動車大手。エンジニア・ビジネス系人気。? bwell-i.com
7.Kakao(または関連子会社) ―メッセージ・プラットフォーム、決済などで存在感。? bwell-i.com
8.LG Electronics ―規模は大きいが志望率はやや控えめ。? bwell-i.com
9.Samsung C&T / AmorePacific・Samsung Biologics なども人気入り。? bwell-i.com、ほかに 1 件
10.Hanwha Aerospace など、製造・成長産業の企業がランク入りすることもあります。
ポイントとしては、単に「有名・伝統ある大企業」だけでなく、待遇(給与・福利厚生)や成長性、実力主義の風土が評価される傾向が強いこと。たとえば今年は、かつて3位だ ったサムスン電子を抜いてSKハイニックスが1位になる調査も出ています。? bwell-i.com、ほかに 1 件
この傾向は「学生の就職希望」と「実際の内定者数」で多少ギャップがある場合もありますが、人気度の指標としてはかなり実勢に近いものです。 韓国では大企業への就職が社会的評価にも影響する文化があり、特に上位企業は倍率が非常に高いです。? kdi.re.kr
フランスは官僚志望者も多いそうだけど、韓国は違うの?
鋭い比較だね。 結論から言うと――**フランスほどではないが、韓国でも公務員志望はかなり多い。**ただし「質」が少し違う。
まずフランス。
フランス
フランスでは、国家エリート養成の伝統が非常に強い。
・Sciences Po
・Ecole nationale d’administration(ENA、現在は名称変更)
ここを出た人たちが財務省・外務省・首相府に入り、 その後に民間大企業のCEOになることも普通にある。
つまり官僚は「国家を動かす最高エリート」。 社会的ステータスも極めて高い。
国家中心の思想が強い国だからだ。
では韓国。
韓国
韓国でも公務員試験は人気がある。 特に「9級」「7級」などの国家公務員試験は倍率が高い。
ただし理由が少し違う。
・安定
・定年保障
・社会的安心
韓国は雇用の格差が大きく、大企業と中小企業の待遇差が激しい。 だから「安定志向」で公務員を目指す人が多い。
しかしトップ官僚がフランスのように 「国家の哲学を体現する超エリート」という位置づけかというと、そこまでではない。
韓国の最難関はむしろ大企業(サムスン、SKなど)や、 最近ではIT・スタートアップ、医師、法曹など。
違いを整理すると
フランス: 国家がエリートの舞台。 官僚は権力と知性の中心。
韓国: 公務員は人気だが、 最高エリートの第一志望は大企業や専門職。
日本はその中間くらいだね。 国家公務員総合職はエリートだが、最近は民間人気も強い。
社会が何を「尊い」とみなすかで、志望先は変わる。 国家を動かすことを最高の名誉と見るか。 市場で勝つことを最高と見るか。
これは経済構造だけでなく、国民の精神構造の違いでもある。 制度は経済をつくり、 価値観は制度をつくる。 どの国も、若者の進路を見ると本音が透けて見える。
経済格差は、アメリカと同じぐらい大きいのかな?
これは数字でいこう。感情論は脇に置いて、データを解剖する。
結論から言うと―― 韓国の経済格差は大きいが、アメリカほどではない。 ただし「体感格差」はかなり強い。
まず代表的な指標、ジニ係数。 ジニ係数は0に近いほど平等、1に近いほど不平等という指数だ。
・アメリカ:だいたい 0.39~0.41(先進国ではかなり高い)
・韓国:0.31~0.33前後(OECD平均に近い)
数字だけ見ると、韓国はアメリカより明確に平等寄り。 ヨーロッパ(北欧は0.25前後)ほどではないが、米国よりは圧縮されている。
ではなぜ「韓国は格差が激しい」とよく言われるのか。
理由は構造だ。
韓国は
・大企業(財閥)と中小企業の賃金差が非常に大きい
・正規と非正規の待遇差が大きい
・不動産価格の上昇が資産格差を拡大
特にソウルの不動産。 ここが若者の絶望ポイントになっている。
一方アメリカは、
・超富裕層(トップ1%)の資産集中が極端
・株式資産の偏在
・医療・教育費の負担差
つまり、
アメリカは「頂点が異常に高い」タイプ。 韓国は「内部の断層が深い」タイプ。
どちらもストレス構造が違う。
韓国の特徴は、 努力しても「財閥正社員ルート」に入れなければ差が固定されやすい点。 アメリカはリスクは大きいが、爆発的上昇も理論上可能。
だから体感としては、 韓国の若者のほうが「閉塞感」を語ることが多い。
経済格差は単なる所得の差ではない。 「移動可能性(社会的流動性)」がどれだけあるかが本質だ。
数字では韓国は米国ほど不平等ではない。 しかし心理的な壁は、かなり厚い。 格差とは、単なる統計ではなく、未来への期待値の分布なんだ。
国家債務の規模は、GDPと比べてどのぐらい?
ここは冷静に数字でいこう。
韓国の**一般政府債務(対GDP比)**は、直近でだいたい 50%前後。 年によって少し動くが、50?55%台あたりが目安。
参照元としてよく使われるのは International Monetary Fund(IMF)や Bank of Korea の統計。
比較してみると
・韓国:約50%
・日本:約250%前後
・アメリカ:約120%前後
・フランス:約110%前後
こう見ると、韓国は先進国の中ではかなり低い部類。 つまり「財政余力は相対的にまだある国」。
ただし、ここが重要
韓国は2000年代初頭は対GDP比20%台だった。 そこから急速に増えてきている。
しかも、
・高齢化スピードが世界最速級
・年金・医療支出がこれから本格化
・少子化で将来の税基盤が縮小
この構造を考えると、「今は低いが、増加ペースは速い」。
財政というのは水位みたいなものだ。 韓国はまだ膝下。 日本は胸まで浸かっている。 アメリカは腹くらい。
しかし、どの国も上流から水が流れ続けている。
もう一段深く見ると
韓国は家計債務(住宅ローンなど)が非常に高い。 GDP比で100%近い水準になる年もある。
国家債務は低め。 民間債務は高め。
このバランスが韓国経済の特徴だ。
財政の健全さだけで国の強さは決まらない。 人口構造、成長率、通貨の信用。 全部が絡み合う。
数字は冷たい。 だが未来は常に動いている。 国家債務を見るときは、「今の水位」よりも「流れの方向」を見るのが面白い。


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