年金3

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マクロ経済スライド/積立方式・賦課方式

ここは丸ごと公的資料に登場してもらおう。以下は日本年金機構の資料「知っておきたい年金のはなし」からの抜粋である。

ちょっと字が小さくて見えにくいかもしれないが・・・

「マクロ経済スライド」は2004年に導入された制度で、基本的には賃金や物価の変動に応じて年金の支給額を改定する仕組みだが、賃金・物価が上がる局面において、年金の上げ幅を抑える仕組みだ。年金保険料は17年4月以降、1万6900円で固定されている。これはこれ以上際限なく上げ過ぎると労働者の負担が大きすぎる懸念があったものと思うが、政府から見れば年金保険料の収入は固定されているのに、将来の年金の支払額が上がれば制度の持続に赤信号が点いてしまう。そこでちょっとやそっとの経済状況の変動では、年金の支払額が大きくは増えませんよ、という仕組みを作ったんだと考えればいいと思う。

年金の積立方式と賦課方式については、一時期、「積立方式に変えた方がいいのではないか?」という議論が盛んになったことがあったが、現状を見ると先進諸国もほとんど賦課方式になっているようだ。賦課方式が運営もしやすく、制度を持続される難易度、という意味では賦課方式も積立方式も大差ない、という認識で世界の社会保障専門家の見方はおおむね一致しているようだ。

 




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