24年1月

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24年1月6日 朝生の感想

年越しの朝まで生テレビを2回見ました。というかテレビ録画を失敗してしまったので、ネットの動画サイトで見たんですけどね。ユーチューブじゃなくて、テレビの見逃し配信みたいなやつです。

テレビ 動画 テレビ朝日 朝まで生テレビ 【激論!ド~する?!2024ニッポン】 田原総一朗 片山さつき自民 小川淳也立民 泉房穂 加谷珪一 神保哲生 たかまつなな 田﨑史郎 デービッド・アトキンソン 古市憲寿 森本敏 山田まりや 藤川みな代 2023年12月31日 日曜 (jpnews-video.com)

このサイトっていつ頃から運営されていたんですかね?朝生がキレイに再生できるのを気づいたときはちょっとビックリしました。

今回の年越し朝生も大変見ごたえのあるものでした。ただ・・・論点も多岐にわたるので、できるだけスッキリまとめるとすれば、一番見ごたえがあったのは神保さんの「まとめ能力」ですね(汗)この方のまとめ能力はすごいですね。私もいつかはこのぐらい、政治経済の情勢を上手くまとめて語れるようになったらいいな、と思わずにはいられませんでした。

神保さんのアベノミクス評・・・アベノミクスは3本の矢が散々語られたけど、本当は一番大事なはずの3本目の矢、産業構造改革が弱かった。それは安倍政権を支援するのが、旧来型の重厚長大産業的な分野の代表のような人が多かったからだろう。旧来型の産業の代表者たちから政治献金をはじめとした政治支援を受けていれば、新産業を盛んに生み出す政策はやりづらいはず。しかし本当は、日本経済の活性化のために一番重要なことは、産業構造の転換であるはずだ。

神保さんの国際情勢評・・・憲法9条の改正や、安保条約の改正の議論に熱心になるのもいいけれど、もっと国際情勢のビッグピクチャーを見るべきだ。

アメリカの力は世界の中で相対的には落ちている。第2次大戦後には5割近かったアメリカのGDPが、現在では2割だ。アメリカは自由民主主義を守る、自由民主主義の敵は倒す、横暴な侵略者には制裁を科す、等と言いながら、かつては大量破壊兵器の存在も怪しいイラクに先制攻撃を仕掛けた。パレスチナ人に戦争を仕掛けるイスラエルを支援している。かといってサウジアラビアのような独裁国家とは仲良くやっている。アメリカが表向きのきれいごととは裏腹に、自分の都合のいいように国際情勢を操ろうとしているのは、世界中から見透かされている。

そんなアメリカと何が何でもガッチリした同盟を組み続ける、中国は敵視し続けるというのは、バランスが悪いのではないか?それは何も、中国と仲良くしよう、同盟を組もうというのではない。日米同盟の現状と、日中同盟というアイデアとの間には多様なグラデーションがあるのであり、その間で一番バランスのいいところを模索するべきだ。

いずれも実に的を得た指摘だと思いました。

他にも、印象に残ったところと言えば、立憲民主党の小川淳也さんの発言でしょうか。超高齢社会でかつ少子化、こういう社会は、かつてどういう国も経験したことがない。日本はあらゆる意味で課題先進国であることを自覚するべきだ。

日本で年々亡くなる人の残す財産は、年々増えている。資産5000万円の人が亡くなったとしても、相続税(相続税対象の財産?)は10万円ぐらいだ。概ね、亡くなった人の財産の9割程度は、その人の子どもが受け継いでいる。子どもが受け継ぐのもいいけれど、社会のことを考えるのであれば、亡くなった人の財産の3分の1ぐらいは社会に還元してもらえるような、そんな相続税の制度を考え直すべきではないか?

他にも、今ニュースになっている安倍派の裏金問題、政治資金規正法をどんなふうにバージョンアップすべきか?など、ホットな話題が盛り沢山でした。見逃した方は是非、上記サイトで覗いてみていただければ、と思います。


24年1月26日 中野区議会議員、加藤琢磨先生へのインタビュー

中野区議会議員、加藤琢磨先生へのインタビューを決行しました!

今日も土木関係者との会合など、いくつもの会合を予定しておられるとのことで、お忙しい中、朝の時間をインタビューに応じていただきました。

中央大学にて土木工学の博士号まで取られているという加藤先生、国交省に在籍されたこともあり、雨雲レーダーの開発、気候変動によって洪水のリスクがどの程度上がるかの計測手法の開発等を手掛けられたとのこと。

そんな理系のスペシャリストのような加藤先生ですが、中野区育ちということ、高校生の頃から政治家を意識していた、という背景もあり、区議会議員の道へ入られた、とのことでした。

なぜ自民党に入られたのかというと、国交省に在籍されていた時代にちょうど民主党政権期とぶつかったことが大きいようです。民主党がパフォーマンス重視の議員が多く、官僚とのコミュニケーションがうまくないという実態を見せつけられ、周りの官僚の評判も芳しくなく、政策を実現するには自民党しかない、という意識を持つに至ったとのことです。

加藤先生が力を入れていることの一つに0円政策というものがあり、これは、区の予算をかけずに、区政の許認可の権限を行使するだけでも、実現できる効果的な施策はいくつもある!という発想に基づいているのだそうです。

例えば最近進めているものの中にドローン政策というものがあります。ドローンは普通に市街地の中を飛ばそうとすると、ドローンの航路の下で生活されている方々の許可を取らなければならないのだそうです。都市部でいちいち、何百人、何千人の許可を取ってからドローンを飛ばすというのは現実的ではない。そこで河川の上をドローンの航路にしてしまえば、区民の許可を取って・・・ということは考える必要がない、ただ物流業者に対して区が許可を出すだけで新しい物流手段が生まれるわけです。市街地をドローンが飛び交うと、盗撮の不安なども生じる恐れが考えられますが、河道内(河川の中)を飛ばせばその不安もなくなる、とのことでした。他にも、加藤先生は高層ビルの外壁点検をドローンが担えるように中野サンプラザを実験フィールドにすることも手掛けてこられたとのことです。

またDX政策として、中野区の行政にマイクロソフトのMS365というサービスを導入することも進めてきた、とのことです。現状、代表電話にかけてから取次・・・と言ったタイムラグや、電話がつながって相手と話してからじゃないとその要件が緊急かどうかも分からない、そういう状況は効率が悪いという問題意識の基、ネット上で多数の職員の業務スケジュール、優先順位を把握できる仕組みが構築でき、作業効率があがり働き方改革に資するのだそうです。会議のチャット化もしやすくなるとのこと。

ネット選挙に関しては、個人認証の問題、「なりすまし」をどう防ぐか?ということが大きな問題の一つになっているとのこと。マイナンバーカードの利用が完全普及して定着すれば、実現性が見えてくるかもしれない、とのことでした。

若者が主役になる社会を作るためにどうするか?加藤先生のアイデアとしては、学校の部活動の地域移行、というものがあるそうです。部活動を学校から切り離してしまえば学校の先生の過重労働の負担も減らせますし、地域ぐるみでスポーツをすることで区民にとって、生涯スポーツを習慣づけられるきっかけにもなる、とのことでした。

中野区の出生率を高めるためには?結婚する予定もない人を、無理やり結婚させるのは難しい。10数年以上前は街コン等を開催している自治体もあったが、マッチングアプリも普及しているので、自治体がイベントを開く意義は薄れているとのことでした。それよりも、すでに1子目がいる夫婦が2子目をつくるかどうか迷っている、3子目をつくるかどうか迷っている、そういう状況の夫婦に対して手当てをしてあげる方が、効果は上がりやすいだろうとのご意見でした。学者、評論家などの中には、未婚者を結婚させる施策が必要だ!との意見も多いように見えますが、政策の現場担当者はまた違う視点で見ている、という所が興味深かったです。

0円政策を意識されている加藤先生ですが、「都内の自治体は、全国の自治体の中では余裕がある方ではないのか?」とお尋ねしたところ、決して余裕があるわけではないのが実態のようです。中野区独自の財源としては、区民税、住民税などを中心に400億円程度、特別区交付金で400億円程度、それと別会計の社会保障関連等を合わせて、年間ざっと2000億円程度の予算を組んでいるとのことでした。その予算を使っても、小中学校や各種施設の建て替え費用の捻出が追い付いていない、建て替えが進んでいないのが実情だとのことです。

今の酒井直人区長は、立憲・国民・ネット・無所属議員団という議員団に応援されて就任された方なのだそうです。よって立憲~議員団が与党のポジション、自民党が野党のポジションにいます。自民党が応援する区長であるときに自民党は与党のポジションになるということです。

野党のポジションということで、リーダー的にグイグイ議会を引っ張っていくことは決してやりやすいわけではないと思いますが、理系ならではの合理的な視点で、合理的な施策、財政のスリム化を常に意識されている加藤先生、今後もご活躍をお祈りしています!今回は誠にありがとうございました!

 

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